長野県カルチャーセンター

 

MIDORI教室
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浮世絵に聞く! ~広重・名所江戸百景の真実~


【MIDORI教室】

 安政2(1855)年10月2日、安政地震が発生し、江戸は被災し大きく変容します。広重の『名所江戸百景』は、その翌年の2月に版行が始まり、被災からの復興と軌を一にするように制作され、広重が亡くなるまで刊行は続き、結局、晩年を飾る名所絵の大作となりました。
 今日、広重は風景画の大家と言われることがありますが、長年、浮世絵講座を積み重ねた結果、「風景画」ではなく、江戸の「名所絵」として捉え直すことが重要で、そうすれば、私達が見落としてきた江戸の情景を再発見することができ、多様な読み解きが可能であることに気付きました。「名所絵」シリーズという観点で、広重の『名所江戸百景』の真実を総括してみたいと思います。
 広重の出世作は『東海道五拾三次』ですが、その直前、一幽斎を斎号とする『東都名所』(川口正蔵・天保2年・1831)が版行され、その後も東都あるいは江都の名所作品が数多く制作され、絵本や狂歌本という形式に集積され、ついには、その最終形態として『名所江戸百景』が完成されたという意味で、本浮世絵講座は、広重のライフワークを辿るものとなると言うことができます。「浮世絵のことは浮世絵に聞く!」という精神で、先に学んだ知識がすぐ次の作品の読み解きに役立つような解説を心掛けておりますので、是非ご参加下さいますようにお願いいたします。

講師 川原 廣美 国際浮世絵学会会員 
曜日・時間 第1・3(水)13:15〜15:15
受講料 15,180円(3ヵ月6回分)
教材費 教材費別
用意するもの ・筆記用具一式
備考 *ブログ『浮世絵に聞く!』
http://ukiyoe.cocolog-nifty.com/

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