[講師]
川原 廣美
曜日・時間:第1・3(水)13:15〜15:15
2025年4月~2026年3月
広重は東海道を旅しておらず、保永堂版東海道が「行かずの名所絵」と呼ばれる理由がここにあります。
だからこそ作品には、見る者を飽きさせないために、各宿場の稗史や名物など多くの要素を取り込んだ描写があります。
そこで、広重の全種類の東海道シリーズや当時の古地図と対照し、また、縄文文化、出雲系王朝の東遷、日本武尊の東征を含め、
江戸時代の十辺舎一九「東海道中膝栗毛」など多くの資料も使って、各宿場の「名所」を広重がどう理解し、絵画表現しているかを
多次元的に読み解きたいと思います。
(東海道五拾三次之内 庄野 白雨)